[PR]今日のニュースは
「Infoseek モバイル」

有明海漁民・市民ネットワーク〔漁民ネット〕 Official Web Site

http://gyominet.hp.infoseek.co.jp/

トップ>調査>ありあけ大調査

ありあけ大調査<2000年実施>

1.ありあけ大調査とは?
2.結果報告<概要>
 (1)第1回報告(6月8日実施)
 (2)第2回報告(6月22日実施)(7月22日更新)
 (3)第3回報告:台風接近による強風のため調査中止になりました
 (4)第4回報告(7月20日実施)
 (5)第5回報告(8月3〜4日実施)(8月20日更新)
 (6)第6回報告(8月24〜25日実施)(9月30日更新)
3.関連記事(9月30日更新)

【1.ありあけ大調査とは?】

 漁民ネットでは日本自然保護協会と提携して、今後「ありあけ大調査」に取り組むことになりました。海と暮らす漁民が、海の変化や異常を感じたときに、すぐに自らの手で調査しその結果を広く研究者や社会に知らせて対策をとっていくことは、海を守っていくためにますます大切なことになっていきます。たくさんの漁業者の皆さんに、その調査の方法を体験して頂き、「調査なんて日常的に気軽に出来るんだ」ということを実感して頂きたいと思います。

 さて今年はその「ありあけ大調査」の第一弾として、6月8日(土)からの3か月間、定期的に有明海全域で溶存酸素を調べることにしました。本来ならば国が行うべき調査ですが、諫干との因果関係を明確にされるのを恐れる農水省は、開門調査すら短期だけでお茶を濁そうとしている有様です。ならば私たちの手で、有明海異変の主因が諫干にあることをデータで突きつけていくしかありません。貧酸素水塊がまずはどこで発生し、有明海のどこに流れていくのか、そのプロセスを調べ上げようというわけです。

調査実施日
 6/8(土)、6/22(土)、7/6(土)、7/20(土)、8/3(土)、8/17(土)
調査ポイント
諌早湾内を中心に有明海全域で77か所。これを福岡県の皆さんに21か所、熊本県6か所、長崎県22か所、佐賀県(含:佐賀有明の会の皆さん)28か所を担当して頂き、表層水と底層水を採水し、船上で簡単なサンプル処理と簡易測定をしてもらいます。
分析拠点への搬入
帰港したら、サンプルは直ちに大和町・太良町・島原市の3箇所に設ける拠点に運んで頂きます。ここまでが漁民の皆さんにお願いすることです。あとはボランティアの市民が分析したりそれを研究者が解析し、日本自然保護協会のホームページにデータを公表していきます。

【TOPへ】

【2.結果報告<概要>】

(1)第1回報告(6月8日実施)

 8日に実施した海中酸素濃度の測定結果を17日に発表しました。干拓事業で潮受け堤防が設置された諫早湾の底層で酸素濃度が有明海全域の中で最も低く、生物に影響を及ぼす貧酸素化が始まっていることが分かった。また、昨年に続き今年も夏季に大規模な貧酸素水塊の発生につながる可能性があると警告した。
 具体的な、データ及び考察は日本自然保護協会のホームページをご覧下さい。
 http://www.nacsj.or.jp

(2)第2回報告(6月22日実施)
 当日は、天候が荒れ、強風と波の高い中での調査となりました。このような天候のため海水の鉛直混合が促進され、調査地点における表層と底層での水温や塩分や溶存酸素濃度の差が第1回調査と比べ小さくなった。しかし、底層の貧酸素化は8月下旬にかけて進行してゆくと考えられるので、今後も継続して監視を行ないます。
 具体的な、データ及び考察は日本自然保護協会のホームページをご覧下さい。
 http://www.nacsj.or.jp
(4)第4回報告(7月20日実施)
 今回の調査では、底層の貧酸素化の進行速度が、昨年、水産総合研究センターが行なった観測結果から得られた認識よりも早く、そして比較的短い時間スケールで貧酸素水塊が発生する可能性があることが明らかになりました。
 具体的な、データ及び考察は日本自然保護協会のホームページをご覧下さい。
 http://www.nacsj.or.jp
(5)第5回報告(8月3〜4日実施)
潮受け堤防付近では底生生物・甲殻類の致死濃度をはるかに下回る酸素濃度しかないことが判明

 第5回調査では、第4回調査以降、気象・海況ともに安定していたため、この1〜2週間の間に底層の貧酸素化が急速に進行したこと、また、諫早湾口から有明海奥部にかけ大規模な赤潮が発生していることが観測されました。底層の貧酸素化と赤潮の発生は密接に関係した現象と考えられ、本調査結果においても、表層で溶存酸素濃度が過飽和となっている地点と底層の貧酸素化が進行している地点は非常に良く一致しています。
 具体的な、データ及び考察は日本自然保護協会のホームページをご覧下さい。
 http://www.nacsj.or.jp

【TOPへ】

(6)第6回報告(8月24〜25日実施)
諫早湾奥と矢部川河口付近が有明海の中でも貧酸素化しやすい場所

 今回の調査では、底層の溶存酸素濃度が前回の調査結果と比べ全体的に上昇しており、底層の貧酸素化が解消する傾向にあることが伺われた。また表層においても、全域において溶存酸素濃度が飽和濃度(6〜7mg/L)付近となっていたことから、赤潮も解消したものと考えられる。一方、諫早湾奥と矢部川河口付近では、未だ溶存酸素濃度が4mg/L以下である。
 具体的な、データ及び考察は日本自然保護協会のホームページをご覧下さい。
 http://www.nacsj.or.jp

【TOPへ】

【3.関連記事】

酸欠海域が有明海で拡大(しんぶん赤旗 9月15日)

 <風なくなると急速悪化 調査で判明>

 有明海の環境悪化の状況をさぐるため漁民や市民が研究者に協力して進めて きた「ありあけ大調査」が八月末の第六回調査で予定通り終了。村上哲生・名 古屋女子大助教授が十四日、大牟田市内で調査内容を発表しました。

 八月三、四日の第五回調査で、酸素濃度の低い海域が諌早湾から佐賀県沖ヘ 広範に広がっているのが観測されました。今年は台風が多く、酸素不足になっ ても海がかき混ぜられて改善されたのが特徴的でした。しかし風のない日が続 くと有明海は急速に悪化することがわかりました。

 この調査は、日本自然保護協会と有明海漁民市民ネットワークが協力体制を つくって、六月から実施してきました。毎回約百人、三十隻から四十隻の漁船 が参加。有明海の七十七地点でいっせいに調査する大規模なものです。

 八月初旬の底層(海底から〇・五メートル〜一メートル)の調査では、諌早 湾から佐賀県鹿島沖にかけて一リットル中四ミリグラム以下の水塊の広がりが 確認されました(図)。 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik/2002-09-15/15_1502.html

 水産資源保護協会では夏季底層で「最低限維持しなければならない酸素濃度」 を一リットル中四・三ミリグラムと定めています。さらに致死濃度はゴカイな どの底生生物が一リットル中二・一ミリグラム、カニなどの甲殻類が三・六ミ リグラムとされています。潮受け堤防付近では溶存酸素濃度が同一・八〜二・ 二ミリグラムで、致死濃度のレベルでした。

 自然保護協会の程木義邦研究員が漁民から聞いたところによると「この時期 に諌早湾から鹿島沖で、カニがとれなくなったり、アサリの大量死が生じてい る」とのべています。

【TOPへ】

有明・諫早 夏の攻防(朝日新聞 8月19日)

 <環境団体「大調査」 現れ消える「海水酸欠の塊」堤防前で発生しやすく>

 環境保護団体の日本自然保護協会(東京)が、有明海沿岸の漁民と一緒に海に出て、「ありあけ大調査」と名付けた海洋調査を続けている。海水が酸欠状態になる貧酸素水境が短い周期で生まれ、特に、諫早湾干拓の潮受け堤防前で発生しやすくなっていることが明らかになってきたという。有明海異変に干拓が関与している「疑惑」が、さらに強まっている。

<現れ消える「海水一酸欠の塊」堤防前で発生しやすく>

 調査日には、福岡、佐賀、熊本、長崎の4県漁民約100人が一斉に30〜40隻の漁船を出す。採水地点は、有明海入り口の熊本県沖から奥の佐賀県沖まで77ヶ所。行政の調査ポイント数を上回る規模だ。6月からすでに計5回。6回目が24日に予定されている。

<不十分な行政>

 貧酸素水隗は、海の汚れを浄化するアサリやタイラギなどを死なせ、海水を富栄養化させる。調査の狙いは、その水隗発生の時期や頻度、場所の特定だ。
 昨年の環境省の調査では、1カ月ほど好天が続き、海水がかき混ぜられない時に発生することが確認されている。だが、調査は11地点で月1回のペース。さらに短期間ではどうなるか、はっきりしなかった。水産庁なども測定はしているが、貧酸素水隗に絞った調査ではなく、データがそろっていない。だが、タイラギなど二枚貝が死滅した原因を調べている長崎、福岡両県はその測定結果から、「タイラギの斃死(へいし)と貧酸素水魂の発生に、直接の因果関係があるとは十分に説明できない」という見解を出した。行政のデータでは、死滅時に貧酸素水隗が見つかっていないからだ。

<短期間に発生>

 ところが「ありあけ大調査」では、2週間で貧酸素水隗が現れては消える現象が繰り返されることがわかった。 例えば、海水1リットルに溶けた酸素の濃度(DO)が4・3ミリグラムを切る貧酸素水隗(水産資源保護協会は、「内湾漁場の夏季底層において最低限維持しなければならない酸素濃度」を4.3mg/Lと定めている)は、7月20日にはほとんどなかったが、2週間後の今月3日には約20地点に増えた。
 調査責任者の一人、同協会の程木義邦・研究員は「ちょっと好天が続いただけで貧酸素水隗は発生する」。二枚貝の死滅時期に貧酸素水隗がないとする長崎県などの見方にも、「調査間隔が開きすぎて確認できなかっただけ。むしろ、斃死と貧酸素は結びついているとみるべきだ」と話す。
 また、行政は水門そばの観測が十分でないが、この調査では、水門の手前50メートルでも観測。3日にはそこでのDO値が1・81、2・15ミリグラム(水産資源保護協会「2000年度 用水基準」によると、底生魚類と甲殻類の致死濃度がそれぞれ2.1mg/Lと3.6mg/L、魚類・甲殻類および貝類の生理的変化を引き起こす臨界濃度がそれぞれ4.2mg/Lと3.6mg/Lとされている)と、最悪の値が出た。程木氏は「諫早の堤防前が貧酸素の発生源だとすれは、干拓が有明海異変の主犯だという疑いは強まった」と話す。
 異変の原因を調べている農水省の第三者委員会も貧酸素水隗に注目する。同委のメンバー、須藤隆一・埼玉県環境科学国際センター総長は「行政の調査は回数や規模が不十分。(ありあけ大調査で)きめ細かなデータが得られたなら、委員会でも参考にすべきだ」と話した。

【TOPへ】

諫早湾底層の酸素濃度最低 漁民ら有明海調査(西日本新聞 6月18日)

 有明海沿岸四県の漁民や市民でつくる「有明海漁民・市民ネットワーク」と日本自然保護協会は十七日、有明海全域で八日に実施した海中酸素濃度の測定調査の結果、干拓事業で潮受け堤防が設置された諫早湾(長崎県)の底層で酸素濃度が最も低く、生物などに悪影響を及ぼす貧酸素化が始まっている、と発表した。

 同協会によると、測定した全七十七カ所のうち、底層の酸素濃度が最も低かったのは諫早湾の奥部から中央部にかけての三カ所。他のポイントは海水一リットル中五―七ミリグラムだったのに比べ、三カ所では三・五ミリグラム前後しかなかった。同協会は「農水省は二枚貝のタイラギなどに与える影響を見極めるべきだ。諫早湾では昨年に続き、今年も夏季に大規模な貧酸素水塊(すいかい)が発生する可能性がある」と警告している。
 調査は八月まで計六回、実施。二回目の調査は二十二日に行う予定。

【TOPへ】

貧酸素水塊の実態解明へ、漁民らが有明海で一斉調査(毎日新聞/長崎 6月10日)

 財団法人・日本自然保護協会(田畑貞寿・理事長)と、有明海漁民市民ネットワーク(森文義代表世話人)は8日、有明海の77地点で海中の酸素濃度やリン、窒素などを測定する一斉調査を始めた。8月までに計6回行い、有明海の環境悪化との関連が指摘される「貧酸素水塊」の発生プロセスや諌早湾干拓事業(諌干)の影響などを調査する。

 貧酸素水塊は酸素濃度が40%以下になった海水の塊。潮流の変化や海底の有機物の増加などを要因に夏場に発生し、魚介類の生育に悪影響を与えるとされる。

 8日の調査は、有明海沿岸4県の計6カ所から漁船30隻が出て、午前6時から2時間前後、各地点で海水を採取した。

【TOPへ】

有明海再生の処方せん探る 77ヵ所を海水調査 大和町のノリ業者ら(西日本新聞 6月09日)

 有明海の環境悪化の原因を探ろうと、漁業者や市民らでつくる「有明海漁民・市民ネットワーク」と日本自然保護協会は八日、同海の七十七カ所で海中酸素濃度などを一斉に測定した。八月まで計六回の調査で「有明海再生」のための“処方せん”を探す。

 県内では、大和町のノリ漁業者らのグループ「諫早干拓に反対するノリ漁師」の堤達也さん(38)ら十人が、約二十二キロ沖の有明海中央部(水深約二十メートル)に船で到着。水温を測定後、測定用溶剤を遣い、表層部と底層部から採取した海水の酸素量を調べた。

 堤さんは「海の環境は十年前から目に見えて悪化していた。原因を解明し、有明海の再生につなげたい」と話した。

 同協会によると、内海は海水の滞留で酸素が欠乏する「酸素水塊」が発生し、魚介類を死滅させる。干満の差が大きい有明海でも、昨夏の同協会調査で大規模な発生が確認されている。同協会は「今回の調査は客観的な立場でデータ収集し、解析したい」という。

【TOPへ】

漁民と市民ボランティアが協力 有明海の調査始まる(KBC九州朝日放送 6月8日)

 有明海の異変の原因を探ろうと,地元の漁業者や市民ボランティアが、8日、海中の酸素の濃度を測る調査を始めました。
 この調査は、福岡・佐賀・長崎・熊本の沿岸の4つの県の漁民でつくる「有明海漁民・市民ネットワーク」と日本自然保護協会が合同で行っています。
 8日早朝、沿岸各地から計50隻の漁船が出て有明海全域で海水のサンプリング調査が行われています。
 長崎県の諫早湾干拓堤防に近い海域でも海の表層と底層の海水を採取しました。
 乗船した漁業者によりますと、堤防に近い海域ほど酸素の量が少なく水が濁っているということです。
 海水のサンプルは、持ちかえって酸素がどれくらい含まれているか詳しい分析が行われます。
 この調査は、今後月に2回、8月まで続けられます。

【TOPへ】

有明海異変 漁民ら自ら解明へ 海中酸素濃度測定 70人が全域一斉調査(西日本新聞 6月8日)

 国営諫早湾干拓事業の凍結を求め、有明海沿岸四県の漁民や市民でつくる「有明海漁民・市民ネットワーク」と日本自然保護協会は八日朝から、有明海全域の海中酸素濃度を測定する一斉調査を始めた。漁民、市民と研究者が連携して「有明海異変」の原因解明を目指す。

 同協会によると、湾などの内海は潮の流れが悪くなり、海水が滞留すると、酸素が欠乏する「貧酸素水塊」が発生し、魚介類を死滅させる。有明海は干満の差が大きく海水の入れ替わりがスムーズで「貧酸素水塊」は発生しないとみられていたが、昨年夏の同協会による調査で大規模発生が確認されている。

 今回の調査は八月まで計六回、実施。七十七カ所の表層と底層の海水を採取し、酸素濃度や富栄養化の原因になるリン、窒素の量を定点観測する。この日、同保護協会の村上哲生・名古屋女子大教授(水界生態学)や漁民など約七十人が参加。沿岸六カ所から漁船約四十隻が出港し、調査に当たった。

 このうち福岡県大和町などのノリ漁業者グループ「諫早干拓に反対するノリ漁師」の堤達也さん(38)ら十人は有明海中央部の二カ所で海水を採取した。堤さんは「海の状態は目に見えて悪化している。調査で原因を突き止め、有明海の再生につなげたい」と話していた。

 同協会は「行政による調査では、諫早湾干拓など公共工事との因果関係が客観的に把握できない可能性がある。今回の調査はより客観的な立場でデータを収集し、解析したい」としている。

【TOPへ】