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有明海漁民・市民ネットワーク〔漁民ネット〕 Official Web Site

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【結成宣言】
 有明の海は「宝の海」。あらゆる生命をはぐくんできた「命の源」。今、傷つけられたその海が泣いています。いや、あまりの痛みに耐えかねて悲鳴をあげています。

 諫早干拓工事の進展により諫早湾内漁業は壊滅的な打撃を受けました。追いうちをかけた潮受け堤防の締切りは、諫早湾内の悲劇を有明海全体に拡げ、今や有明の海は日一日と死への歩みを進めています。
 有明の海の豊かな漁業資源は、有明沿岸の漁業者やその家族・関係者数十万人の生活を支えてきました。有明の漁業者を通じて広く全国に届けられた「海の幸」は、国民の台所をにぎわせ、国民の食生活を守ってきました。そればかりではありません。有明海沿岸漁業は有明海沿岸地域の重要な地場産業の一翼をにない、有明海沿岸の地域経済を支えてきました。
 また、有明海はさまざまな魚介類の産卵・孵化の場所として、日本近海の漁業資源の源でもあったのです。

 漁民は「海の守り人」。漁民が海を守らずして誰が守るのでしょうか。海を傷つけ、壊すものに対して漁民が闘わずして誰が闘うのでしょうか。
 今こそ、有明海の海を守り有明の海をよみがえらせるために、漁民が起ち上がらなければなりません。そのためには、漁民がズタズタに引き裂かれていてはなりません。漁民は団結しなければならないのです。長崎・佐賀・福岡・熊本四県の漁民が違いを乗り越えて心をひとつにしなければなりません。漁協の枠をこえ、また魚をとる漁民も、貝を採る漁民も、ノリを栽培する漁民も、その漁種の違いをのりこえて、有明の海を守り、よみがえらせるという共通の目的のため、互いに手を携えて闘わなければならないのです。

 有明の海は、国民の、いや人類の大切な共有財産です。有明の海を守る闘いは、幅広い国民や市民の支援の拡がりなくしては勝利することが出来ません。また、漁業資源壊滅の原因や真相を徹底的に究明し、有明の海をよみがえらせるための有効な対策を打ち立てるためには、地元はもちろん全国の研究者の方々の支援をいただくことも不可欠です。有明海沿岸漁業が地場産業の重要な柱であることを考えるならば、有明海沿岸の地場産業を支えるさまざまな業種の方々と手をつなぐことも必要です。

 私たちは、ここに「有明海漁民・市民ネットワーク」の結成を宣言いたします。有明沿岸四県の漁民が中心となり、市民や研究者の方々の支援に支えられながら有明の海を守り、有明の海をよみがえらせるための活動を開始します。そのためにも諫早の干拓工事を中止に追い込み、諫早湾と有明の海を元に戻すための活動を進めて参ります。
 有明海沿岸の皆さん、全国の市民、研究者の皆さん、このネットワークに参加し、闘いの輪を拡げて下さい。そして、私たちの大切な有明海を守り、子々孫々にこの海を受け継うでいこうではありませんか。
 右、宣言する。

2001年8月19日 有明海漁民・市民ネットワーク結成大会